PLUS 応援メッセージ 5 中央大学 大学院 遠山 亮子 教授

経営戦略・知識創造戦略の専門家である遠山先生との対談

中央大学 大学院
遠山 亮子 教授

プロフィール

プロフィール
ミシガン大学経営大学院卒業/北陸先端科学技術大学院大学研究開発プロセス論講座助手、北陸先端科学技術大学院大学助教授を経て、2008年より中央大学大学院戦略経営研究科教授(現職)へ。

著書に『流れを経営するー持続的イノベーション企業の動態理論ー』(東洋経済新報社)ほか

社会関係資本からみる心理的安全性

近年、上場企業を中心に広がりをみせているESG経営ですが、企業価値を構成する要素には財務資本、製造資本、知的資本、人的資本、社会関係資本、自然資本の6つの資本増幅があるといわれています。

私は経営戦略や知識創造戦略が専門ですが、企業における社会関係資本(social capital)は、企業や組織における知識創造の生産性に影響を与えます。活性化されている組織環境は、ケア(支援)、ラブ(愛)、トラスト(信頼)、セーフティ(安心)などの社会関係資本が非常に高い状態であるといえます。まさに心理的安全性の確保ができているといえますね。

社会関係資本は、人々の間の積極的なつながりの蓄積によって構成されます。しかしながら、Covid-19によって、組織で従来育まれてきた人々の積極的なつながりが分断された(人が直接会わなくなってきた)ことで、知を創発させていく場が失われる可能性がありました。

Covid-19の発生から2年くらいは、社会関係資本は過去の蓄積によって何とかなってきたという印象を受けましたが、これからの未来にどう対応していくのかは各企業の課題だと感じています。

特に知の創発・共有を促進する「よい場」の要件は以下の通りです。

  1. 自己超越的な意思・目的を持つ自己組織
  2. 自他の感性、感覚、感情が直接的に共有される
  3. 傍観者でなく、当事者として関わる
  4. 多様性の動的均衡
  5. 開閉自在な境界

人が直接関わり合う場をつくり、どのように組織開発されていくのかが社会関係資本の蓄積だけではなく、人的資本や知的資本の蓄積につながるといえます。「偶然の出会い」が大切であると私は思っていて、普段接することのない人と関わりを持つ(衝突する)ことで、お互い知らなかった事実を共有でき、活力や創造性が向上し、チームの業績向上にもつながると考えます。

知識創造と「適性心理分析テスト PLUS®」

リモートワークの普及によって交流できるコミュニケーションツールや、職場空間の再設計などがありますが、ツールや物理的な空間を提供するだけで良い場ができるわけではありません。お互いに多様性を認め受け入れ、当事者として関わる環境づくりが求められます。

要はツールをどのように場づくりに生かしていくかで、例えば、貴社が展開されている「適性心理分析テスト PLUS® 」などのツールならば、受講した人々の心理的状況の変化についての情報を蓄積していくことで、自分自身や同僚についてよく知るきっかけとなり、それが「よい場」づくりにつながっていくかもしれません。

人は自分のことを自分が一番理解していると思いやすいし、周りからどのようにみられているのかという客観的な評価を知る機会は多くありません。自分で長所だと思っていることが実は全然長所ではなかったり、逆に自分の弱点だと思っていることが、他人から見れば長所だったりすることもあります。「自己を知る」ことは、組織内の相互理解を通じて協力行動を可能にするような信頼関係を作るきっかけになるかと思います。

しかし、ツールだけで全部理解したつもりになってしまうと、実は一部分しか見ていなかったということに陥る場合もあります。環境は常に変化しているので、その中で生きている人もまた常に変化しています。そのような変化をできるだけあるがままに見ることが必要です。このような自分の状況を知ることができるツールを定期的に実施しながら、相互理解をアップデートしていくことも知識創造の場づくりの一助になるのではないでしょうか。

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